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2019年 6月 04日
みずほの副業解禁理由はなぜか?本当のワケを元メガバンク行員が分析
こんにちは。
当メディア運営者のシマです。
この記事をご覧になられている方はこんな人だと思ってます。
・みずほが副業解禁したのに驚いてる。
・メディアには出していない副業を解禁した本当の理由ってあるの?
今回は元メガバンク行員の私自ら、みずほの副業解禁理由はなぜか?本当のワケを元メガバンク行員が分析という事で色々と想いを巡らせて考えてみたいと思います。
・ガチガチの金融に染まっていた中、事業会社で働いたら思った以上に楽しかった
・副業で稼ぎすぎてメガバンクグループで働く意味を失った
・副業/兼業先から個別の裏オファーがかかったのでメガバン辞めてそっちへ行く事にした
など、考えたら色々と出るはずです。
人材流出も目的なのでは?と思う人もいるかもしれませんが、3メガバンクとも打ち出している人員削減ってリストラではなくて、採用者数と定年退職者数の差分で年々人員が減るスキームなんですよね。
しかも副業して楽しくなって稼ぎまくったり、他者から引き抜かれる人って当然ながら優秀である可能性が高いわけです。
金融で優秀だからと言って他業界で優秀かと言えばそうではないですが、やはりある程度は優秀側に寄ってくるのが当然の流れです。
優秀な人材を如何にして辞められずに囲い込むかは今後、3メガバンクにとって非常に重要な課題であると思ってます。
私は正直に言うと、出向していた総合商社から銀行へ帰任した時に
「銀行という組織、かなりやばい(危機感)」
「このまま銀行に残るのはまずい(勝負して青天井の収入欲しいし)」
と本気で思ったので起業しました。
ちなみに、この記事を読んでる銀行を辞めたい銀行員がいたら下記記事もオススメです。
>>銀行員辞めたいなら辞めるべき!元メガバンカー総合職が断言する理由
極めて辛辣に書いてます。笑
みずほが公表した副業解禁理由
まずこのニュースを細かく見ていない人もいると思うので、個人的な意見・見解を入れつつ、みずほが公表した副業解禁の理由についてサクッと紹介。 ちなみに本記事ではみずほFGではなく、みずほと表記します。 (FG付くと分かり辛いと思ったからですが、一部では誤解を招かぬようにFG付けます)みずほの副業解禁理由 新たなビジネスを創り出せる人材
みずほが公開している主な理由は副業や兼業によって金融以外の仕事に銀行員が触れる事で様々なスキルを身に付けて新たなビジネスを創り出せる人材に育って欲しいからという人材育成面を押し出しています。 みずほFGの坂井社長は 「金融のことだけを知っていれば良いという訳ではない」 と言ってますが、まさにその通りです。みずほの副業解禁理由 他分野・他事業との繋がり
みずほの副業解禁理由について、明確な表現はされていませんが他分野との繋がりも理由の1つであると考えられます。 週に3日間は銀行勤務で、2日間は別の企業に勤務するという形も一部で容認するとの事で、これって見方を変えると、自発的にミニ出向を促す形ですよね。 要するにこの副業(というより兼業?)がしっかりみずほの中で成り立つと、現在は一部の出向者にしか無かった他分野・他事業との繋がりがどんどん構築される訳です。 現在は、過去18年で起こった事が1年で起こるマウスイヤーと言われているほどIT分野を中心に発展が著しいので、このミニ出向によって得られるスキルをしっかりみずほ内で活用出来れば強いです。 後述しますが、個人的には副業解禁してもみずほにはあまり活きないのでは?とも思ってます。みずほで副業するには、みずほ側からの承認が必要
公開されている情報を見る限り、みずほで副業するにはみずほ側からの承認が必要と書いてあります。まあ、副業の承認制は多くの企業で採用されている方法ですが、金融は少し状況が変わると考えてます。 要するにこれって職場の上司や人事が承認する必要があるという事ですよね。 「私、副業します」 という事を言って承認してもらうのではなく、 「私は株式会社〇〇〇で〇〇をして、〇〇を得られる事を目的に副業をさせて頂きます」 みたいな感じで、非常に固い形式で副業申請するものと思料。副業について希望した社員に対して「みずほ」は本当に承認するのか?
これは個人的な意見です。 というかこの記事は個人的な意見ばかりですが。 副業について希望した社員に対して「みずほ」は本当に承認するのか? という質問があったら、私は 「そんなわけがない」 と思います。 一応、共同通信から発表されている内容だと「希望した社員の副業や兼業を認める考え」と書いてあるんですが、「希望した全社員の」とは書いてないのも気になってます。 なぜ私は「そんなわけがない」と思うかと言うと、みずほだけでなくメガバンクってマジで情報規制や人の囲い込み、更には出世に関するサラリーマン思考について重たいです。 もちろん金融なので情報規制が厳しいのは当たり前ですが。 しかし副業解禁だからと言って何でも承認する訳がないです。
・情報漏洩の懸念はないか?
・みずほに対して悪影響はないか?
・その副業って本当にみずほに役に立つ?
・今の仕事踏まえて副業して大丈夫?
・部下が副業したいと言った場合に自分(上司)の立場に影響ない?
みたいな様々な壁が立ち塞がります。
上司(中間管理職)の立場で考えると副業は認めたくないはず
早ければ2019年度後半には人事制度を改定して副業を認めると言っているものの、上記踏まえるとどう考えてもやりたい人がすぐにやれる訳がないです。 また、銀行の悪しき習慣ですが先ほど少し書いた通り、 仮に副業したい行員がいたとしてもその上司が素直に認めるか? と言えばそんな訳がないと思っています。
・今の仕事を軽く見てるのか!
・やる気ないのか!
・そんな暇あるの?(ないよね?)
みたいな圧力を受けそうなことって想像に難くないですよね。笑
部下が副業すると上司が評価されるみたいな制度が出来れば話は別ですが・・・
まあ中間管理職の立場としてはそう言ってしまうのは仕方ない面もあります。
繰り返しになりますが、個人的意見であるものの副業について希望した社員に対して本当に承認するのか?という事に対しては一部の人だけが容認されると思ってます。
あと、営業職は副業ほぼ無理だと予想。
顧客が絡むので、マジで上司からは全力で反対される絵しか浮かんでません。
これ読んでるのがもし学生だったら覚えておいて欲しいんですが、3メガバンクとも規模の大小あれども入社後は全員営業でスタートです。なので入ってすぐに副業という淡い幻想を抱いているのであれば辞めた方がいいです。OBの話をしっかり聞いてみましょう。